現場でその場に見積書を渡せた日のこと

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現場でその場に見積書を渡せた日のこと

2026年6月1日

初めてアプリを現場で使った日のことは、よく覚えている。

お客様は70代の女性で、台所の下から水漏れがしているという連絡だった。訪問してみると、止水栓が劣化していた。止水栓交換で直るやつだ。

修理そのものは20分ほどで終わった。

問題はその後だった。


以前なら、ここで「お見積りは後日お持ちします」と言って帰るしかなかった。

現場で金額を出せなかったのは、計算が面倒だったからじゃない。単純に、その場で書類を作る手段がなかった。

メモ帳に手書きで金額を書いて渡すこともあった。でも、それだと「正式な見積書」にはならない。お客様も「後でちゃんとしたのをもらえるの?」という顔をする。その「またか」という感じが、ずっと引っかかっていた。


アプリが完成して、初めて現場に持っていったのがそのお客様の家だった。

修理が終わったあと、スマホを出して金額を入力した。部品代、作業代、出張費。画面の中で見積書の形に整っていくのを見ながら、少し手が緊張していた。

完成したものを車載プリンターで印刷して、お客様に渡した。

「まあ、ちゃんとしたのをその場で出してくれるんですね」

それだけ言ってもらえた。大きな言葉じゃない。でも、それがずっと欲しかった反応だった。


後日、そのお客様から知人を紹介してもらった。

「あそこの水道屋さん、ちゃんとした見積書をすぐ出してくれるから」と言ってくれたらしい。

見積書一枚の話ではあるけど、「丁寧にやっている」という印象につながったんだと思う。


今は商談のテンポが全然違う。

修理が終わったその場で、金額の話ができる。お客様も「これでいいんじゃない?」と決めてくれることが増えた。後日また来る手間もなくなったし、その間に気持ちが変わってしまうこともなくなった。

特に年配のお客様には、紙で渡せることが好評だ。画面を見せるより、紙を手渡した方が安心してもらえる。これは使い始めてから気づいたことだった。


このアプリは「水道屋の見積帳」という名前でリリース予定。月額なし、買い切り、オフライン対応。スマホだけで完結する。

同じように「その場で渡せない」と感じている水道屋さんがいたら、使ってみてほしい。

水道屋の見積帳 — 現場でその場に見積書を作成・印刷

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